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狼なんか怖くない(おおかみなんかこわくない)は、石野真子のデビュー・シングル。1978年3月25日発売。発売元はビクター音楽産業(現:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)。 == 解説 == 日本テレビ系のオーディション番組『スター誕生!』に合格して芸能界デビューした石野真子の最初のシングル・レコード。作詞者は、『スター誕生!』の審査員を務めた阿久悠。阿久は、ピンク・レディーへは「S・O・S(1976年11月発売)」の中で「男は狼なのよ、気を付けなさい」と書いたのに対し、石野には「あなたが狼なら、怖くない」と歌わせており、2つの作品は対照的なものだった。 他のアイドルとは違う売り方を、と考えた阿久悠が吉田拓郎に作曲を依頼〔石野はフォークソングが好きで、吉田拓郎のファンであったという。〕。吉田は当時、“アイドル好き”とされていたが〔過去に浅田美代子や木之内みどり・キャンディーズら女性アイドルに楽曲提供をしていた。〕、ビクターの担当者から作曲依頼を受けた際、すぐにはOKをしなかった〔全く会ったことのない人のデビュー曲を担当するのは吉田にとって初経験であったという背景がある。〕。ある日スタッフによるセッティングで二人は六本木のバーで初めて会った。明るい性格で素直な「芦屋育ちのお嬢さん」に興味を持ち作曲依頼を引き受けることにした吉田は、その席で「僕はこういうの(アイドルへのデビュー曲の提供)は初めてで、あんまり自信が無いんですが、まあー二人で頑張りましょう!」と挨拶をした〔文化放送『吉田拓郎のセイ!ヤング』内で回顧、石野真子ゲスト出演、1978年8月。〕。以下、レコーディング時におけるエピソードは「#レコーディング」参照のこと。 シングル・ジャケット写真は篠山紀信による撮影。この写真について石野は、「赤坂のおしゃれな公園での撮影で、スタイリストさんも付いてくれたのですが、田舎から出てきたばっかりで、洗練されてなくて、出来上がったジャケット写真を見ると、なんか眠たそうで「ホニョー」っとした顔していて、「アーア」って思いました。せっかく、あんな有名なカメラマンに撮っていただいたのに、ホントにがっくりでした。」と後にコメント〔2009年4月 YOMIURI ONLINEの掲載記事〕。 歌詞に出てくる「あなたも狼にー」のところで、“狼のよう”に見える形を右手で作ってみせる振り付けが有名。振り付けは土居甫によるもので、顔のアップでテレビに映ることが多いのでフィンガーアクションにしたもの。後年、日本テレビ系音楽番組『速報!歌の大辞テン』のランキングでチャートインした際にVTR出演し、その手の形について、「これはよく見ると、狐なんですね」と話した。2004年、EX系『特捜戦隊デカレンジャー』に白鳥スワン役でレギュラー出演した際には、44話の作中に、敵方の作戦で「宇宙警察なんか怖くないキャンペーン」があり、その説明シーンでメイン敵キャラであるアブレラがさりげなく狼の手の振りをしてみせたが、この曲を映像付きで見ていない限り理解不能なギャグであった。ほか、2002年3月22日放送のテレビ朝日系金曜ナイトドラマ『トリック2』及び2008年10月25日放送のフジテレビ系ドラマ『Room Of King』内では、石野が本楽曲を口ずさむシーンが登場している。 デビュー丸30年を迎えた2008年3月25日には、原宿クエストホールでライヴを開催した。開演前には囲み会見に応じ、この曲のメロディーを電話越しに初めて聴いた時に感激した思い出話等を披露している(上記の、「狼じゃなく狐に見える」という話も話題に上がっていた)。 古書や、昔の雑誌を売る店が並ぶ神田神保町のとある店では、デビュー当時にレコード屋の店頭などに飾られていた当楽曲の宣伝用巨大ポップ(本人写真入り)がレア商品として売られており、販売価格が数十万するとテレビで放送された〔これは、テレビ朝日系バラエティ『くりぃむナントカ』において、スタジオに運ばれたレアモノグッズを出演者たちが価格の高い順に当てる、というコーナーで紹介された際の価格(2007年放送)。〕。 オリコンチャート上においては、石野自身『春ラ!ラ!ラ!』『ジュリーがライバル』に続く3番目のヒット・ソングとなった〔。 2008年3月26日に発売された歌手デビュー30周年記念CD-BOX『Mako Pack -Premium- 30th Anniversary Special Edition』に、シングルEPのA・B面曲が共に最新デジタル・リマスタリング音源で収録された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「狼なんか怖くない (石野真子の曲)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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